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2006年1月 7日

「lipii Beam Station」を購入! ?ケータイでリモコン その4

以前紹介したケータイをPCのリモコンにできる赤外線受光器「lipii Beam Station(PA-1LBS)」を購入した。

商品は、箱の中にUSB接続受光器と説明書(紙一枚)が入っているだけ。ケータイのリモコンアプリ(iアプリ)は、lipii機能説明サイトからリンクされているアプリ説明・ダウンロードサイト(携帯電話用サイト)にアクセスしてダウンロードする必要がある。まあ、iアプリをローカルにインストールすることはできないからしょうがないか。

リモコンiアプリの機能は説明サイトの「機能説明」のとおり。用途により複数モードを用意し、モードにより発信するリモコン信号(赤外線)を切り替えることで、ケータイの少ないボタン数での多様なPC操作を可能にしている。

モードは以下のものが用意されている。


  1. Lipiiブラウザ

  2. かな入力

  3. ABC入力

  4. 数字入力

  5. マウス

  6. Lipiiモード

  7. ダイレクトリンク

  8. Lipiiアドレス

  9. メディアプレーヤ

(1)はタブブラウザSleipnir Version 2をベースにした「lipiiリビングブラウザ」を操作するためのモードである。lipiiリビングブラウザでは、Webページを表示する時にリンク先やフォーム要素(ボタン、入力、ラジオボタン等)に「ナンバーキー」と呼ばれる番号が自動的に割り当てられる。Lipiiブラウザモードでは、リモコン(iアプリ)でナンバーキーを押すことで、ボタンを押したり、入力フォームを選択し文字入力できるようにしたり、リンクを踏んだりできるようになる。私のPCには「lipiiリビングブラウザ」をダウンロード/インストールしていないため、このモードはまだ試していない。

(2)、(3)、(4)は、文字入力のためのモードである。ケータイでの文字入力と同じように、ボタンを必要に応じて複数回押すことで文字を選択・入力できる(例えば、かな入力モードで「あ」ボタンを3回押せば「う」を入力することになる)。また、上下左右ボタンに「全角/半角切替」、「決定」、「変換」等が割り当てられている。個人的には、これら文字入力モードが「PC操作リモコン」の肝だと思っているのだが、使い勝手は良くない。ケータイでメールを打つ時のように高速にボタンを連打しても、ほとんど追従してくれず、そのうちキー入力ができなくなってしまう。赤外線リモコンは遅いデバイスなので、元々キー入力のような高速入力には向いていないのだが、それに加えて、高速入力時にリモコン信号送出が間に合わずに不正な信号を発信してしまい、受光器で信号を解釈できなくなり止まっているように見える。文字入力のためのモードはおまけと思った方がよいかもしれない。

(5)は、マウス操作をエミュレートするモードで、上下左右ボタンがマウスポインタの上下左右移動に対応している。ボタンを押し続けていると徐々に加速してポインタ移動する。目的の場所に止めるには慣れが必要だが追従性は良い。ただ、このモードでもやはり「受光器ダンマリ状態」が発生し、全く操作できなくなってしまうことがある。やはり、キーボード/マウス入力エミュレート機能はオマケなのだろうか。

(6)は、lipii説明サイトや「lipiiリビングポータルサイト」での操作を行えるモードである。このモードで「lipii」ボタン(決定ボタンに割り当て)を押すと、標準ブラウザで「lippiリビングポータルサイト」に繋がるようなキー操作が自動的に行われる。具体的には、「スタートメニュー」→「ファイル名を指定して実行」→「文字入力(www.lipii.jp/oe7/000/)」→「OK」の操作が自動的に行われる。勝手にブラウザが起動するのはちょっと気持ち悪い。「lipiiリビングポータルサイト」は現在試験運用中であり、数字ボタンを押す、つまりテレビのチャンネルを選択するイメージで「ニュース」、「天気予報」等の情報を得られるようになっている(ただし、今は新聞社やテレビ局のWebサイトへつながるだけ)。また、ポータルだけでなく説明サイトでの操作にも対応している。説明サイトではリンクに番号が割り当てられており、Lipiiモードで数値を押すだけでリンクをたどれる。説明サイトやポータルサイトはFlashで作成されているので、ブラウザは「lipiiリビングブラウザ」でなくても良い。

(7)は、(6)での「ポータルサイト」の代わりにポータルサイトで提供される「ニュース」、「天気予報」といった情報へダイレクトに接続するためのモードである。やはり、標準ブラウザで各情報ページへ接続するようなキー操作が自動的に行われるもので、「天気予報」の場合は、「スタートメニュー」→「ファイル名を指定して実行」→「文字入力(www.lipii.jp/oe7/000/2/)」→「OK」の操作が自動的に行われる。こちらの方が(6)と比べてテレビのチャンネル切替のイメージに近いかも。

(8)は、URLの代わりに登録されたlippiアドレスというコードでWebページへ接続できるようにするためのもの。2006年春以降にサービスが開始するとのことなので、現時点では使えない機能。

(9)は、Windows Media Playerを操作できるモードである。「再生」、「停止」、「早送り」といった再生制御が可能で、音量、画面サイズ変更も当然出来る。また、メニュー(メニューバー)を出して操作することも出来る(メニュー操作がリモコンで使い勝手良くできるかどうかは別にして)。GyaOYahoo!動画の番組をWindows Media Playerで見る時に便利かもしれないと思ったが、それはPC用リモコンを使った方が使い勝手が良いだろうとも思ったり。まあ、他のモードに比べれば有用であるが、このモードでもときどき操作不能となるのが謎である。

以上、長々と書いたが、現状では「使えないなぁ」という印象だ。「ケータイでPCを操作するリモコン」としての出来も良くないうえに、出来が良かったとしても何に使えるのかがわからない。リモコンiアプリは思ったよりも機能が多く、アプリとしては良くできていると思うが、リモコン信号(赤外線通信)の制御の作り込みが甘く、ユーザーは操作のストレスが溜まるばかりでサービスまで目が届かないのではないか?

せっかくケータイリモコンアプリには「画面」があるのだから、文字入力や番号入力はケータイ側である程度まで行い、一気に送りつけるというやりかたもある。漢字入力が面倒くさくなりそうだが。

おそらく「リモコンでテレビを操作するイメージ」で「PCを操作する」というコンセプトなんだろうが、lipii専用の「ポータルサイト」のような数字ボタンだけで済んでしまう操作ならば問題ないが、PCは文字入力がどうしても必要になるし、その分リモコン信号も複雑になるはずなので、その点を考慮したシステムにした方が良いと感じたが、どうだろうか?

最後は偉そうになってしまったが、lipiiというシステムはまだアプリもサービスも試験段階なのだろうと解釈し、今後の進化を期待したい。

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